「…あの、わたしは一体…」灰色の髪、くすんだ瞳。記憶を失った彼は、何かに引き合わされるように学園へやって来た。その先に大切な誰かがいるような気がして。「彼」に会わなければならない。痛む頭を抱えながら、廊下を歩いていく。