「えへへ……僕は自由なんです、だから……僕の自由は、あの人のものなんです……」 神は言った、自由に生きるべきだと。鎖に縛られてしまった不自由など必要ないと。少年は甘い誘惑を受け容れた。だって、世界は今日も自分を否定するのだから。手を伸ばして、全てを捧げてしまいたい。自分が知らなかったことを、あの人は教えてくれる。だから、もう何も恐れなくていいんだと瞼を閉じた。