彼には生まれた時から身体がなかった。 ふわふわと存在する、少年の姿をした影のような何か。 それが彼だった。 「まるで幽霊のようだね」 そう言って彼は笑った。 生まれた瞬間から、幽霊だったなんて。 なんて面白いのだろう、と。