鏡の前に立ったのは、いつぶりだろう。 切った裾から見える痩せた膝、クマのできた生気のない目、ぼさぼさで長さの揃わない髪。 お世辞にも、綺麗な姿とは言えなかったけど。 素足を出したのなんて、初めてで。 視界の端に移る”親だったモノ”は、もう八つ当たりで殴ったり、蹴ったり、髪を切ったりしない。 私は、私という人間として、生きていける。 女の子らしく、スカートも穿いて、髪を伸ばしても、怒られない。
「………かわいい…。へへ…かわいいなぁ…わたしだって、かわいく、できるんだ……」