「…そうですか。しかし裁判長、今の被告人の証言には異議を申し立てたい。こちらには証拠があります。弁護人はこの事実をきちんと掌握していましたか?」
俺がとっておいた決定的な証拠を提出すると、大抵の被告人と弁護人は青くなる。 なんでこれを俺が見つけられたのか、なんで押さえておいてくれなかったのかと逆ギレにも近い糾弾の視線を向ける被告人と、自分が今まで悪を弁護していたことに気付いた弁護人の顔は、いつ見ても滑稽だ。 そうやって何度だって俺は俺の正義を貫いてきた。
あいつが現れるまでは。