「教団――否、私が……俺が望んでいたものは平和だったはず……あれは間違いだったのか……」 あの世に逝けないまま、地をさ迷う霊となって数年。 教団の崇拝していた炎は戦火となり、全てを焼き、全てを壊した。 そこに救いはなく、あるのはただ何千何万の絶望だけ。 そして焼け野原と化した街で彼は一人、生まれて初めて自分から考え始める。 己の生の意味はなんだったのか。 あれは無駄なことだったのか。 自分はこれからどうするべきか。 ――彼の第二の物語が始まる。