双睛追いし胡蝶の夢
レア度:
L
2年以上前に更新
夢を見た。
明かりが1つもない真っ暗な道を、止まったら終わりな気がしたから 私はどこまでも歩いた。果てが見えずとも歩き続けて、やがて私は自分が歩いてきた道が大きな鳥籠の中であったと気が付いた。
そう、愚かにも私は、ずっと同じ場所をぐるぐると回っていたのだ。果てなど見えるはずもない。やがて目を閉じ、その場に倒れ────あまりにも長い闇が過ぎた時、不意に暖かい光が私に当たり、それが眩しくて目を覚まして
いつの間にか泣いていた私の目の前には
太陽の様に笑う貴方が居ました。