「何のお祝い?」「さあ……アニバーサリーって聞いたけど……」「フォース案件だってさ」 とにかく……お祝いなのである。
『赤い華は凛として』
空いた肩。身体のラインを強調するようなドレス。 無理だ、と思う。これを自分が着るのか? 本当に? 自分の脳裏には『着るしかない』という答えが見えている。 ハイヒールを履いて、ひとつ、息を飲んだ。 行くしかない。恥ずかしがるなど、そちらの方が。 背筋を伸ばして、歩き出す。 せめてこのドレスが美しく見えるように。