『夜空の花を重ね』
仲間たちはわざわざ人混みの中に行ったらしい。 信じられないな、と思う。疲れるだけだ。 着る予定のない浴衣を羽織っただけで付き合いは充分だろう。 遠くで花火が上がる。夜に消えていく、一瞬の花が。 炎色反応だ。馬鹿馬鹿しい。そう思いつつ、目が離せない。 どうか。あいつらがこの世界を楽しんでいればいい。そう考えて背を向けた。