春とは程遠い色をした刃を持つ武器。 使い込まれ、こまめな手入れがされている。
一概に春とは良き始まりを予感させる言葉だ。 新時代、あるいは新世界を目指す者にとって、春と称されることはこれ以上ない賛美のように思える。
しかし、新世界のはじまりのために、誰かの春を。何かのはじまりを。良きとされていたものを。 ことごとく破壊し尽くしたものが、単純に新たな春の訪れを喜べるものだろうか。