岩笠馨の周囲に、稀に落ちている物質。 淡い光を帯びた、月白色の薄く脆い破片。美しいがあらゆる加工に向かない。完全なる観賞用。 岩笠曰く、とりあえず売却すれば1日分の食費程度にはなるらしい。 『月の溢夢』という名は、岩笠が教えてくれたが、由来や詳細は煙に巻かれてしまった。
『夢と願いは呪いの紛い物、溢れる恋心もしかり』