おじさんに引き取られてから、少し気まずい。
引き取られる前よりずっと息がしやすくなったけど、おじさんと何を話せばいいのかが分からなかった。
おじさんはおじさんで難しい顔をしているから、もしかしたら迷惑だと思っているのかもしれない。
食事中も無言で、何か話さなくちゃと思うほど言葉が出なくなる。
「……不便なことはないか」
突然の質問に一瞬ぽかんとして、すぐに返事をする。
「だ、だいじょうぶ。困ってることはないよ」
「そうか」
「うん……あ、あのね」
僕からも踏み出さなくちゃ。