「………王はいつだって、堂々としていなければならねーんだ。それが自分に付き従って来てくれた奴らへの礼儀だ」 そう言うと彼は笑った。処刑台に繋がれたまま、目をつぶって、上を向く。かつての教え子であった青年は、頷くと、同じようにニヤリと笑った。