「〜〜♪ 〜〜♫」 つららちゃんが眠れない日には歌を歌って聞かせる。お母様やお父様に教わった歌もだけれど、彼女の一番のお気に入りは僕の故郷の歌だった。歌詞はなく、ゆったりとした旋律が寄せては返す。つららちゃんはそれを「透明な歌」と呼んだ。