「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、フィードしてしまおうかという悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ」 セロスは激怒した。必ず、かの 邪智暴虐の対面を除かなければならぬと決意した。セロスには敗北の味がわからぬ。セロスは、ミッドレーナーである。爆弾を投げ、ミニオンと遊んで暮して来た。けれどもファーストブラッドに対しては、人一倍に敏感であった。