その日、舞台は大賑わいだった。様々な色のライトが会場を照らし、汗が頬を伝い宙を舞っていく。メンバーとの一体感。観客との一体感。――楽しい、楽しい、楽しい、終わりたくない! そうして桃宮ましろは隣に立つ柴田えみりに声を掛けた。 「行くのですよ?」「いつでもオッケー」