「お母さん、智里は今日も元気だよ!行ってくるね!」 少女は歩き出す。自分を溺愛する母はもういない。夢のような日々は終わりを告げたが、それでも注がれた愛情はまだこの身に。 たとえそれが歪んだものだったとしても、少女にとってかけがえのない愛情であった。