「すまないね。僕にだって守りたいものはある。ここで斬られてくれ」 錆びぬ刃。そう呼ばれた男は目の前の敵に氷の剣を突き立てた。 一度は錆びかけた心は一つの決別によってより一層研ぎ澄まされた。その剣は後ろに続く部下たちへ道を指し示すためにある。