「メマ・リウランダ。苗字じゃ反応できないからメマって呼んでね」みんなに笑いかける少女。その瞳には、恋心を抱くあの人しか映らない。そう、彼女は最初から知っていた。これから連続殺人が自分らの近くで起こることを。それでもいい、邪魔する者は殺すだけ。これは彼しか見えぬ世界と死に慣れきってしまった人間の末路。