彼との契約を、まだ忘れてはいない。だから、何者にも負けるわけにはいかなかった。 紫色の花の栞を今でも大切に持って、花の図鑑を捲りながら、彼女はここで待っている。
「お前が契約を忘れても、我はここで待っている」