セラによって管理され、『一騎当千』と謳われるまでの実力を手に入れたが、その代わり彼のこころからは感情がすこしずつ消えていった。もう、何のために強くなりたかったのかすらも思い出せないまま、たった一人傍に寄り添ってくれる従者の頬を撫でた。
「……たぶんね、価値なんて無いんだ。ボクにも、もしかしたらキミにも」