「お前を喪いたくない」 震える声で訴える彼の目は恐怖の色を灯している。 そこに理性もへったくれもない。 何年か前、全能など存在しないと冷静に論破した彼の面影はどこにもなく……え?呆れた?……そんなはずないじゃない! 冷静だった彼も、情熱的な彼も大好きよ!むしろその変化こそ愛しい!私という存在を彼に刻み込めたことこそ誇らしい! だから、そんな愛しい彼は、どうしても幸せにしたいの。 これからもずっと。だから、