確かに、鶴貝幹登は人間だった。それが変わったのは、あの街にやってきてからだった。 表で人を欺き偽り、裏で人を殺める。それが『怪異』の役目。 裏切り者と罵られても、非道だと謗られても、後悔はない。 ただ一つだけ、果たしたいことがあった。