「やだなぁ」 それが彼の口癖だった。いつも笑顔を絶やさない彼は、腹の内が読めない。 リルという名だって、誰が呼んだかわからないあだ名だった。 彼は本名を捨てている。それを名乗ってしまったら、きっと妹に会いたくなってしまうから…