「可哀想に…」 大柄な彼が見つめているのは、紛争に巻き込まれた子供の亡骸だ。 子供の死は嫌いだ。最愛の娘の死を思い出すから。 グランツは北の方角へ目を向ける。 その方角の彼方にあるのは、彼の故郷ヴィクトリアの大地だった。