「真っ赤だ……真っ赤な……そうだ、もう我慢しなくていいんだ……」 神に魅入られ、理性を失った獣は王となった。感情の赴くまま、本能が求めるままに破壊したい。すべてを壊し、その愉悦に溺れたい。甘い甘い毒のようなご馳走を啜り、自分の居場所を与えてくれた狂った神の元で、蛮族の王は今日も紅き継ぎ目を壊す。耳元で囁かれた、自由と云う快楽に抗わぬまま。