ヴィクトリア王ーーイヴァの夫が逝去して早半年。彼女の心は癒えぬままだ。 時代は夫の治世から、息子の治世へと移っている。 「ジブリール様、私は寂しいのです」 流れた涙を拭うことはせず、彼女は庭園の花を眺めている。 そこに、在りし日の先王の姿を見た気がした。