かつて裕福な家に産まれた赤子は、自らの意志で鬼となる道を選んだーーー 「・・・なぁんて、鬼イカしてると思わんか?」 自らを鬼であると称する青年。確かに角、金棒、身体能力。どれをとっても鬼っぽいのだが、どうにも胡散臭い。「嫌やわぁ、ホンマに鬼なんやけどなぁ」とにやにや笑みを浮かべながら彼は言う。一体どっちなんだ。「ご想像におまかせしますわ」