「ハッピーメリークリスマス。天使の降臨だ。存分に拝めばいい」
クリスマスといえば天使。天使といえばもちろん俺だ。普段より少しコンパクトサイズの彼は眉ひとつ動かすことなくそう言った。サンタたる者、子供達に姿をみられないよう深夜に空を駆けるべし。...だが良い子は10時には寝ているもの。彼もまた夜の10時までに寝なければならない子供の1人である。「天使だからな。後は任せた」そう言うと、彼はもそもそと布団へ入っていったのだった。