「ん………………?…………んあ、ごめん、ね。ちょっと、向こうにいってた。……………ほらみて、きれい」 地下のアトリエに籠り、キャンバスに絵を描き続ける。レイフォード国三大貴族のひとつ水野家の末っ子。体が弱い不思議な青年で、気味悪がられることが多いが、その絵は少しずつ画商の中で評判になっている。