「ふん。……ナターリヤだ。兄さんはどこだ?出せ、今すぐにだ」 角があるからと、人間に捨てられた少女がいた。彼女は自らの体を対価として、命を繋いだ。そうしないと生きていけなかったから。けれど、体も心もぼろぼろに朽ち果てていく。もうどうでもいいと投げ捨てそうになった時、あの人は現れた。私の神よ、貴方以外を信仰するなどどうしたら出来ましょうか。