「先月のお返しだよ。貰ってくれるかな」 自然な動作で差し出された、いかにも高級そうなラッピングの小箱。焦るこちらに対して「こういうのは三倍返しが基本だって聞いたから」と微笑みながら言うものだから、これは本命なのかとは聞けないままだった。