自称、ある大学の学生。 実の所、現在に染み込む怪異を切り伏せ続ける裏稼業『陰切屋』、たった一人の現当主。昼間は寝転び惰眠をむさぼり、夜間は暗がりに刃物を振るう。そんな悠々自適な生活を謳歌しつつ、先を諦観して溜息を洩らす。 好きなものは刃物、あの子が持ってくる茶菓子。 嫌いなものは困窮。