彼にとって、魔法は存在価値そのものと言っていい。 身体能力にハンデを持ったからこそ、不自由なく使える魔法は何より彼の存在を証明するものである。
だから魔法を否定する者は許さない。 誰からも認められないものはもはやこの世に存在しないのだから。 何人にも魔法を否定させない。 何人にも自分を否定させない。 否定されなければ、全て真実。 魔法も幻想も何もかも。
奇跡。それが魔法。