昭和の時節の戦後作家。 平々凡々、穏やかな先生。描き出す柔かな作風は、戦後の忙しない発展の中、人々の癒しとなっている。しかし、たおやかな仕草に潜む隙の無さ、先を見据えた鋭い思考から、激動の時代を生き抜いた意思が覗く。そして物事を多方面に観察する姿からは、あの先輩との日々が滲み出す。 好きなものはファンレター。 嫌いなものは締切。