ゼミで知り合った青年たちは、やがて友と呼べる間柄になる。きっとそれは、全ての始まりであり、崩壊の始まりでもあった。そしてある日、突然の友の訃報に、奈良崎は動揺を隠すことができなかった。 「すまん燈香川。墓参りやけど…まだ行けそうにないわ」