喫茶店ラクト、その二階にある一室に飾られている古い大太刀。鞘には大きな切り傷があり、手入れもされておらず抜刀出来ない。それでもこれは、唐沢啓太郎にとって戒めであり、後悔であり、忘れられない友の形見である。