降塚光は、割とどうしようもない奴だ。頭も悪ければ運動神経も悪い。落ち着きがなく興味が次から次へと飛び移り、集中すると周りの声が聞こえなくなる。 ただひとつ、意匠や図案の才だけが命綱である。自覚があったので、それを支えに生きてきた。精神的支柱ですらあった。 ……というのが、過去の話か、夢の話か、今の話か。そんな感じ。 半モブ。というかシナリオNPC。あの時間は彼にとって幸せだった。