ある日、ある時のスケートリンク。氷上を駆けるは優美な妖精などではなく、筋骨隆々のスラヴ人。 重戦車の如き滑走音の助走から、リンクの分厚い氷でさえ叩き割るかと思えるほどの踏み切り。 そして――その巨躯は宙を舞う。三回転半、そしてかき氷でも作るのかと思えるほど刻み込まれた着氷地点。 なんと素晴らしいトリプルアクセルだ! まさしくアレクセイオンアイスだ! (出典:臨海都市ミズナギ)