「トゥは、おなかへった!!」 空腹に耐えかね町へ飛び出す。 町へ辿り着けば、香ばしい香りや甘い匂いがトゥの食欲を掻き立てる。 ふと視線をずらせば、彼女の視界に見事な肉の塊が見えた。 迷わずかぶりつき、頬張る。 しかしそれは売り物の肉で、彼女は金など持ち合わせていない。 ーー狼に育てられた少女には、人間社会はまだまだ理解出来ていなかった。