全てを失った彼女の未来に希望などない。 それでも背負って只管に己の破滅まで突き進むのみ。 全ては犠牲にしてきたものを無駄にしない為。 何かを変えられたのか。生きた意味はあったのか。 それは彼女の死後の世界の在り方を見たものにしかわからない。
「助けて」「ひとりにしないで」
その願いは叶うことはなかった。全てが遅かったのだ。