世界を飛べるのは、力のある者だけだ。そう信じていたのだが、果たしてそれは正解だったのか。そもそも、世界の流れに正解も不正解もあったのだろうか。あの人を信じて生きているのは、自分にとって、あの人しかいないからなのかと思うと、途端に悲しくなった。-ある吸血鬼の手記より