「お姫様みたいね!」 そんなことを言ったのは誰だっただろうか。記憶に無い。 いつもよりも豪華な…ウエディングドレスを着ることになったのはいいものの、自分には不釣り合いにも程がある。早く着替えたいものだと思っていたところに「よく似合っているよ」という聞きなれた声がする。彼は今日確か病院の当直だと言っていたはずなのに、何故今ここにいるのだろう。