ひとりになると、たちまち何とも知れない不気味なものが忍び寄る音が聞こえてくる。カーテンの裏側から。扉の向こうから。クローゼットの暗がりから。俺が眠るまで離れないでくれ。窓の外から声が聞こえるんだ。ずっと、ずっと...。(緒方真)