伝説、神話、伝承、物語。 それらはすべて、ある事象が「過去」になってはじめて成り立つものだ。 タイムラインの軛を離れたモノの墓場。それらは時に現実から乖離して彷徨い歩き始める。 つまり私は墓守なのだろう。 自らの物語が何処かへ行ってしまわないよう、私は今日もこの橋の街で遺された鉄路を辿り歩いている。