「要らなくて、わたしを作ったんですね」 スカートの裾を握り締めて少女は問うた。 「みんな言います。保つわけがない、もとより価値がない、ましてJRでないなんて、って」 ぼろぼろと零れた涙が地面を濡らしていく。 「おれんじ、」 「私、あなたのことを許しません。だから」 泣き腫らした面を上げて少女はきっぱりと言った。 「……直通ぐらいさせて……!」