「みのる〜暇〜セックスしよ〜」
新聞を広げて読む彼の隣でぐだぐだとダラけながら誘うのは、自分の欲求を満たすためである。いつものように遊んでこればいいのだが、正直物足りないのが本音だ。
「え、俺が稔以外の人で満足できると思ってんの?稔は俺の愛する人だし、俺は稔がいないとだめ…金銭面的にも」
そんなことを言ってやれば顔を赤くして叩いてくる。はじめはただの良いカモだった。金さえあればいいと思ってた。でも、愛ってものも大事なのかもしれない。