玄関を出ようとすると手首を掴まれる。今日は泊らないのかよ、と不機嫌な顔をして言う米坂に明日は朝から仕事だと告げると、その手は磐越を壁に追いやる。
「こうやってお前が訪ねてきたの久々だろ…」 「でも、そういうつもりじゃない」 「何がそういうつもりじゃないだよ」
家に来る時点で俺はもうそういう期待しかしてない、と米坂はやめろと抵抗する磐越の唇を奪った。