「お姉様!馨お姉様!」
寮の門にその姿を見つけるなり走り出す。優雅さを忘れては駄目よと言われたのを思い出すも、貴重な休日を少しでもたくさん楽しみたいのだ。
「今日はどこに連れて行ってくださいますの?この前のパフェも、私、とっても好きでしたわ!さすがお姉様ね!」
足取り軽く、鼻歌でも歌い出しそうだ。だって大好きな大好きなお姉様だから。