「ねぇ、南さ…義文さんは私の何が好きなんですか?」
いつものようにディナーに誘われる。以前は何かと理由をつけて断っていたが、それもやめたのはもう大分絆されているのかあるいは。
「ごめんなさい、困らせてしまいましたね。さ、食べましょ?…うん…これ美味しい!」
つい飲み過ぎてしまったのか、余計なことを口走ってしまった。彼は笑うだろうか。寧ろ笑ってほしい。